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令和初の情報処理技術者試験の合格を目指して!初受験で合格を目指す方法

 これから情報処理技術者試験の合格を目指す方に向けて、過去に基本情報技術者、応用情報技術者、情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリスト、ITサービスマネージャ、システムアーキテクト試験に合格した経験を元に、役立つお話をしていきたいと思います。

令和初の情報処理技術者試験の合格を目指して!初受験で合格を目指す方法

 今回、私はITストラテジスト試験に挑戦しますので一緒に令和発の試験合格を目指せれば幸いです!質問なども是非コメント下さい。

◎各試験ごとの対策動画も是非参考にして下さい。
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令和元年度秋期 ITサービスマネージャ試験(SM)に最速合格するお勧め勉強方法・テキスト

はじめに
 ITサービスマネージャ試験は、高度試験で唯一のシステム運用の専門家のための試験区分です。平成21年に、旧テクニカルエンジニア(システム管理)試験を引き継ぐ形で登場したこの試験ですが、特徴としては、その基礎となる知識体系としてITIL(Information Technology Infrastructure Library)を土台としていることが大きな点です。

 ITILでITサービスとして捉えられているものは、それまでのサーバやネットワークの運用、ソフトウェアライセンス管理などに重点を置いたシステム管理に留まらない、サービスデスク、ユーザの要求に対する応答といったサービスの提供に重点を置いた概念であり、その名前のついたITサービスマネージャも、システム運用よりは、ユーザの業務から見た視点が重視された内容となっています。

 受験者は毎年6000人に満たない人数ですが、ITサービスマネジメントに従事するIT人口はかなり多いと考えられるので、今後、より一層受験者が増えていくことを期待したい試験です。

 私自身は、昨年平成29年秋期のITサービスマネージャ試験に合格していますので、その経験を踏まえ、令和元年度秋期ITサービスマネージャ試験の合格を目指した勉強方法とお勧め参考書をご紹介したいと思います。



1.試験の概要
(1)試験日
 ITサービスマネージャ試験は、年一回、毎年10月に行われる秋期試験で実施されます。秋試験の実施時期は、結構雨が降ったり、天候不順な日が多いので、そういった寒さ、暑さ対策もしっかりとして会場に向かうことをお勧めします。年一回の試験なので、しっかりと準備を行い、万全な体調で一発合格を狙いたいところです。

 令和元年度秋期試験の申込はインターネットの場合、7月11日(木)~8月14日(水)18時、郵送の場合、7月11日(木)~8月8日(木)消印有効となっています。申込みを検討する方は、意外と締め切りが早いので、早めの申込を勧めます。ぎりぎりに申し込むと、申込地からかなり遠い会場で受験することになる場合もあります。

(2)出題形式
 試験は、4肢択一問題30問からなる午前Ⅰ試験(50分)と、4肢択一問題25問からなる午前Ⅱ試験(40分)、長文問題3問から2問を選択して解答する記述式の午後Ⅰ試験(90分)、問題2問から1問を選択し、小論文を作成する午後Ⅱ試験(120分)の4つの試験を1日で受験します。

 午前Ⅰ試験は、高度試験共通の問題であり、免除制度があります。免除条件は過去2年間に、以下の試験に合格していることです。
・応用情報技術者試験に合格していること
・他の高度試験の合格に合格していること
・高度試験の午前Ⅰ試験において、60点以上を得点していること
 午前Ⅰ試験の内容としては、同一開催回の応用情報技術者試験の午前問題80問から30問を抽出して出題されます。

 午前Ⅱ試験は、その試験区分の専門知識からの出題比率が高く、ITサービスマネジメントに関するレベル4相当の問題とそれ以外の分野のレベル3相当(応用情報レベル)の問題が出題されます。

 午後Ⅰ試験は、長文問題3問から2問を選択して解答します。ITサービス運用に関する問題が出題され、サービス移行の計画、サービスデスク、ソフトウェア管理、インシデント管理、問題管理、運用費用の計算、トラヒック理論を用いたサービス利用率の問題、情報セキュリティに関する問題などから出題されます。午後Ⅰ試験の難易度としては、スペシャリスト系試験の情報処理安全確保支援士試験やネットワークスペシャリスト試験に比べると比較的素直に解答が導き出せる問題が多く、情報セキュリティやネットワークの問題も基礎的な問題が多いので、既にこれらの高度試験区分に合格している場合は、簡単に感じると思います。

 午後Ⅱ試験は、A4一ページの問題2問から1問を選択し、それについての小論文を書く論述式試験です。試験開始前に、試験問題冊子と400字詰め両面印刷8ページからなる原稿用紙型の解答用紙と「論述の対象となるITサービスの概要」というA4一ページのアンケート形式の用紙が配布されます。このITサービスの概要の記述と論文本文の内容が矛盾なく整合していることは、結構重要で、過去の採点講評を読むと、このITサービスの概要も解答の一部として扱われることが、たびたび指摘されているので、事前にしっかりと準備しておく必要があります。特にシステムの規模などは、自身の経験や考えを元に論述を行う試験であるため、基本的に「わからない」といったことは考えられず、こういった項目にマークするのはNGと言えます。また、そのプロジェクトにおける自分の担当の部分も、ついつい実際の自分の担当よりも上位の役職を書きたくなりますが、ITサービス部門の部長と、ITサービスチームのリーダでは、求められる役割や責任も異なってくるため、実情に近い役割を選択して方が良いです。

 このITサービスマネージャ試験やシステムアーキテクト試験は、論文作成が必要な5つの論文試験区分の中でも最初に受験する試験区分として選択する受験者が多い試験です。ITサービスマネージャ試験で、論文の書き方をしっかりと身に付けてくと、プロジェクトマネージャ試験やITストラテジスト試験、システム監査技術者試験といったより難しい論文試験を受ける際も、差分のみの学習で済むため、効率的に対策を行うことが出来ます。

 全ての試験を受けると午前1時間30分、午後3時間30分の長丁場となるので、胃腸薬や昼食の準備はしておいた方が良いです。また、午前Ⅰの免除制度も積極的に活用したいところです。

 応用情報に比べて、午後試験の難易度が高くなり、午後Ⅰ試験では30字から50時程度で記述する問題も多くなります。その為、午後試験の対策の中で、解答例に近い解答を導き出す練習をしっかりとしておくことが必要になってきます。また、午後Ⅰ試験では大問1問あたりの問題数が少なく、配点が高い問題が多いため、それらの問題を確実に得点できるかどうかが重要になります。

 そして、午後Ⅱ試験では120分の時間の中で、アを800字以内、問イを800字以上1600字以内、問ウを600字以上1200字以内で論述する必要があるため、問題の選択、問題文を読んで、(1)論文の見出しを抜き出す。(2)論述の要求要素を論文に含めるなどの論文骨子の作成を20分程度で行い、残り100分で論文を作成する練習をしておくことが必要になります。記述量としては、問ア800字、問イ900字、問ウ700字程度の2400字くらいを目標にすると良いです。試験対策では、この午後Ⅱ試験の勉強時間が最も長くなると思います。

(3)合格基準、合格率
 合格基準は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰの試験で6割以上の得点が必要であり、午後Ⅱ試験は、A(合格水準)、B(あと少し)、C(内容が不十分)、D(著しい逸脱がある)の4段階の評価からなり、A評価のみが合格となります。

 合格率は、平成29年では応募者5,779名に対し、13.6%となっています。しかし、この試験を構成する4つの試験それぞれについての合格率で考えると、5割程度が合格点に達しているため、各試験でしっかりと合格点を取ることで、十分合格を狙うことができる試験です。

2.勉強方法及びお勧め参考書
 勉強方法としては、この試験の知識体系であるITILの入門書や午後Ⅱ試験の論文を書くためのネタの収集を目的とした、事例本の学習などからなる事前学習と、ITサービスマネージャ試験全体の基礎知識を取り上げたテキストの学習を行い、午後Ⅰ試験の過去問演習、午後Ⅱ試験の論文試験の練習を行います。

(1)勉強時間の目安
勉強時間は、4ヶ月300時間程度と考えています。ただし、既に応用情報試験に合格し、午前Ⅰ試験の免除が受けられる場合です。ITサービスマネージャ試験を、いきなり受験する場合は、午前Ⅰ試験の対策を行う必要がある為、プラス200時間程度、トータルで半年程度はかかると考えています。

(2)ITILの入門書、論文に使えるネタ本を読む
 ITILの入門書は、複数出版されているので、自分の読みやすい本を選んで学習します。私が実際に使い、良かったテキストは以下のものです。

・谷 誠之(著)、久納 信之(著)『『アポロ13』に学ぶITサービスマネジメント ~映画を観るだけでITILの実践方法がわかる!~』技術評論社

 映画『アポロ13』を題材に、アポロ13が絶望的な状況から地球への帰還を果たすまでの場面、場面を取り上げて、ITILの基礎的な概念である、ITサービスマネジメント、サービスストラテジ、サービスオペレーション、サービスデザイン、サービストランジション、継続的サービス改善について解説しています。この本を読むとITILの基本的な考え方と全体像が頭に入ると思います。

・打川 和男(著) 『最新ITILとISO/IEC20000がよーくわかる本(図解入門ビジネス)』秀和システム

 ITILの最新バージョンであるITIL2011それに対応したISO/IEC 20000規格についての入門書です。上記の『アポロ13』を読んだ後で読むと、その知識を補う形でより詳細な事項について学習することが出来ます。
 私の場合は、システム運用を行う部署で働いている為、論文のネタに困るということはありませんでしたが、全くの未経験である場合や経験があっても、非常に限定的な範囲のみの場合は、論文のネタを書籍や他の人の体験談から集めてくる必要があります。以下のテキストは事例も豊富で非常に役立ちました。

・大和田 尚孝(著)、日経コンピュータ(監修)『システムはなぜダウンするのか―知っておきたいシステム障害、信頼性の基礎知識』日経BP社


 システムダウンに至った様々な事例を取り上げ、その一つ一つについてその原因と対策が詳しくまとめられています。午後Ⅱ論文試験で、インシデント管理や問題管理に関する問題が出題された場合だけでなく、信頼性の高い運用をするためには何が必要かという点についてもしっかりと説明されているので、そういった部分は他の部分から論文問題が出題された場合にも参考になります。

(3)テキストによる全体的な知識学習
 事前学習が終わったら、ITサービスマネージャ試験の全体的な内容を扱ったテキスト学習を行います。ITサービスマネージャ試験用のテキストはそれほど多くなく、改訂も2年に1回程度のものも多いです。そのあたりは、この試験の受験者数を考えると致し方がない気もしますが、完成度の多いテキストが用意されているので、独学でも十分な対策が可能です。

 ちなみに、平成31年秋期に向けてテキストが改訂されるかどうかは、Amazonなどで現在の最新版とそのひとつ前の版の発売日を比較することで、おおよそ推測がつきます。例えば、2年ごとに改訂が行われているテキストがあり、昨年は改訂されなかった場合は、今年は改訂される可能性が高いといったような感じです。以下、私が実際に使用して良かったテキストをご紹介します。

・金子 則彦 (著)『情報処理教科書 ITサービスマネージャ 2019~2020年版』翔泳社

 高度情報試験の対策を多く行う「示現塾(じげんじゅく)」を主宰する著者によるテキストです。本文は午後Ⅰ試験の過去問と解説、午後Ⅱ試験の論文対策を中心とした内容になっています。その為、順番的には後述の『専門知識+午後試験の重点対策』の前半部分にまとめられた、午前Ⅱ試験の過去問を中心とした基礎知識部分の解説と勉強を行ってから、本書の全体を勉強するという方法が良いと思います。

(4)午前Ⅰ試験の対策

 午前Ⅰ試験は、応用情報の午前試験を抜粋した問題の為、その過去問学習がそのまま対策になります。過去問からの同一問題の出題率も高いです。ただし、範囲が情報技術全般にわたる為、知識ゼロから学習する場合、かなりの時間(200時間程度)を必要とします。可能であれば、ITパスポート、基本情報、応用情報とステップアップして、免除を狙いたいところです。お勧めは以下のサイトです。

・応用情報技術者試験ドットコム(http://www.ap-siken.com/)の過去問道場

 平成21年~31年の春・秋試験問題を解説つきで学習することが出来ます。具体的な学習方法としては、1回分の問題を解説もよく読みながら解き、直後にさらに2回解きます。この学習方法の意味は、とにかく問題を記憶に定着させるためです。理想的には、各回を3回ずつ解く方法で、全年度の問題を解き、その後は、全体を通しで時間が許すかぎり、周回していきます。再出題の問題も多いので、周回が増えれば増えるほど、かかる時間も少なくなっていきます。

 上記サイトの問題が難しいと感じる場合は、以下のテキストでの知識学習もお勧めします。

・松原 敬二 (著)『情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2019年版』翔泳社

 午前Ⅰと午前Ⅱの両方の対策が行えるように工夫されており、頻出問題を多く取り上げています。このテキストを仕上げてから、過去問学習に入るとスムーズに学習が行えると思います。

 高度共通の午前Ⅰ試験の注意点として、問題数が30問と少なく、18問以上の正答が必要となる為、1問ごとの配点が応用情報午前より大きいため、しっかりとした学習が必要です。出来れば、9割以上の得点を狙いたいところです。

(5)午前Ⅱ試験の対策
 午前Ⅱ試験の過去問対策としては、残念ながら、まだITサービスマネージャ試験ドットコムは開設されていませんが、代わりに以下のサイトと過去問題集をお勧めします。

・過去問WEB問題集 情報処理技術者試験 合格への道(ITサービスマネージャ 過去問)
http://www.qeq.jp/jouhou/kakomon/SM/index.html

・ITサービスマネージャのススメ(午前Ⅱ対策)

http://itsmgr.blog.fc2.com/blog-category-30.html

 上記サイトは、平成30年、平成29年、平成28年の過去問は収録されていないので、私の場合は、自分でMoodleというe-learningサーバを構築し、過去問題集の作成を行いました。一般公開用の準備が整い次第、公開を行いたいと思っていますので、今しばらくお待ちいただければと思います。

 書籍のものとしては、以下の問題集が優れています。

・東京電機大学 (編集),『ITサービスマネージャ試験午前 精選予想500題試験問題集』東京電機大学出版局

 午前Ⅰ試験、午前Ⅱ試験用の問題集となっています。過去問の学習方法は、既に情報処理安全確保支援士試験やネットワークスペシャリスト試験の記事でご紹介したのと同じく、平成29年~平成21年の午前Ⅱ問題1年分25問を1セットとして、まず3回周回させ、次の年度を同様に3回周回というように平成21年まで解き、その後は、午後試験の勉強と並行しながら、3日に一回程度、全問題225問を解くという勉強を試験直前まで繰り返します。

 午前Ⅱ試験は、午後Ⅰ、午後Ⅱ試験で必要となる基礎的な知識も多く出題されるので、ここで登場した主要な用語については、午後で記述式の知識問題として出題された場合も対応できるようにしっかりと暗記しておく必要があります。逆に言うと、午後試験の過去問を解く練習をすると、必然的に午前Ⅱの得点が上がっていきます。

 注意点としては、午前Ⅰと同じく、問題数が25問と少なく、1問の配点が4点と大きいため、正答率9割以上を目指して学習を行います。

 余談ではありますが、午前試験の得点と午後試験の得点には相関関係があると考えています。午前Ⅱで9割以上の得点が出来れば、午後Ⅰ試験で8割、午後Ⅱ試験で7割は得点できる実力があると思います。午前Ⅱがぎりぎりで、午後から急に得点が上がるという方はあまりいないので、基礎固めとしてしっかりと対策した方が良いです。ただし、午前Ⅰに関しては範囲が全体的なので、ここがぎりぎりでも、他が高得点という方は結構います。それだけ、下位試験を受けないで、いきなり高度試験を受験するのが難しいということでもあると思います。

(6)午後Ⅰ試験の対策

 ITサービスマネージャ試験の午後Ⅰ問題は、3つの問題から2つの問題を選択して、解答します。選択問題は、解答する問題を解答用紙にマークする必要があるので、必ず問題選択時にマークします。結構マーク漏れで不合格となった人の話をきくので要注意です。ちなみに、マークしないと問1、問2を選択しているという扱いで採点されます。

お勧めのテキストは以下の通りです。

・平田 賀一 (著) 『2019 ITサービスマネージャ「専門知識+午後問題」の重点対策 (専門分野シリーズ)』 アイテック

 午後試験対策の定番『専門知識+重点対策』シリーズのITサービスマネージャ試験版です。私の場合、午後試験対策として、まずこのテキストを一冊、実際に時間を測りながら、手で書いて勉強しています。自分で考えて、答えを導き出し、解答例との違いを比べることで、正答に近い答えを導き出すプロセスを体得していくことが出来ます。このテキストを一冊仕上げるとかなり合格点に近い得点が取れるようになると思います。

 まず、このテキストの午前Ⅱ試験と基礎知識の解説部分を勉強し、午後Ⅰ試験の問題の勉強をします。その後で、先述の『情報処理教科書』の午後Ⅰ試験問題を解きます。これで、問題の網羅度、解答プロセスの精度が合格レベルに達していれば、同様の順序で、今度は午後Ⅱ論文試験の対策部分を勉強していきます。午後Ⅰ試験の過去問題は、午後Ⅱ論文試験の論文ネタの宝庫でもあるので、自分の論文に使えそうな部分については、メモをとるなどしておくと後で役立ちます。

 また、以下のテキストもお勧めです。

・ITのプロ46 (著),‎ 三好康之 (著)『情報処理教科書 高度試験 午後Ⅰ記述 春期・秋期』翔泳社

 高度の全試験区分について、午後Ⅰ試験の勉強方法をまとめたテキストです。このテキストは高度試験全区分合格を目指す人は是非持っておくと、効率的に学習を進めていくことができます。このテキストの解答プロセスに関する部分、ITサービスマネージャ試験の部分だけでも読んでおくと、勉強が進めやすいです。合格体験記なども多く掲載されているので、そちらも参考になります。

(7)午後Ⅱ試験の対策

 ITサービスマネージャ試験が初めて受ける論文試験区分である場合は、一番学習に時間がかかる部分だと思います。勉強方法としては、既にご紹介した『専門知識+午後試験の重点対策』と『情報処理教科書 ITサービスマネージャ』の午後Ⅱ論文試験の部分を学習することですが、それだけでは十分でないので、以下のテキストなども学習します。

・左門 至峰 (著) 『絶対わかる論文問題攻略法』日経ネットワーク

 『ネスぺ』、『セスぺ』シリーズの著者である左門 至峰の論文対策本です。プロジェクトマネージャ試験合格を目指す主人公の成長を描いた小説『やはり僕の論文は間違っていた。』との合本なので、小説で論文対策の疑似体験をしてから、論文対策部分を読むのもお勧めです。勉強の本というよりは、読み物的な部分が多いですが、参考になります。この本の著者が勧めるように、情報セキュリティスペシャリスト試験やネットワークスペシャリスト試験の合格者が、論文試験の対策をすると、驚くほど簡単に試験に合格できるというのは一理あると思います。スペシャリスト試験の勉強をしていると、要点を30~50文字程度で正確に、かつ簡潔にまとめる訓練ができているので、それをつなげるだけで論文試験に対応できます。いきなり論文試験を目指すのは大変ですが、スペシャリスト試験を一つとるとその負荷が大分軽くなると思います。

・アイテック教育研究開発部 (著)『ITサービスマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第5版』アイテック

 合格論文の書き方を丁寧に解説したテキストです。この本には、各過去問について、2本程度のサンプル論文が収録されているので、このテキストの38本の論文を読み込んで、論文骨子の作成方法、論文ネタのメモを集めておくだけで、合格論文に一気に近づくことが出来ると思います。

 論文ネタメモの作成時の注意点としては、使えそうだと思った文章を必ず自分の言葉で表現しなおして、ストックしておくことです。例えば、サンプル論文では物流会社のシステムであたったものを、教育機関のシステムとしてアレンジしてみるなど、自分の使える形でストックすると、もし試験委員がテキストに目を通していても、よく似た事例としては読めても、単なるコピペと断定できないはずだからです。

 論文ネタメモは試験直前まで持ち歩いて、試験中に次から次へと頭の中から論文に書くアイデアが湧き出るような状態になっていれば合格の可能性はかなり高いと思います。

 論文ネタ取集以外では、論文の章立ての方法、問題文に登場する事項の論文への盛り込み方など、午後Ⅱ試験開始後、問題を選択した後に、まず行う論文骨子の作成方法を練習しておきます。完全に論文を書き上げなくても、論文骨子の作成だけ多くの過去問で練習しておけば、問題の出題趣旨から大幅にずれた論文を書く危険性は少なくなっていきます。

 午後Ⅱ試験のテキストとしては、以下のテキストもお勧めします。

・ITのプロ46 (著),‎ 三好 康之 (著),『情報処理教科書 高度試験午後Ⅱ論述 春期・秋期』 翔泳社

 このテキストも全区分対応型のものとなっています。論文添削の実際についても解説されている為、この本のITサービスマネージャ試験部分を勉強すると、合格論文の条件が体得できると思います。

 また、先述の「論述の対象とする情報システムの概要」については、情報処理教科書などにサンプルが記載されているので、事前に準備しておきます。また、問アの情報システムの概要部分についても、かなり使いまわしが可能な部分なので、事前に用意しておくと、最初の800字を短時間で書き終えることができることから、かなり精神的余裕をもって試験に臨むことが出来ます。

 ちなみに、論文試験の勉強に使う、原稿用紙としては、以下のサイトからダウンロードしたものを印刷して用いると本番に近い形式となるのでお勧めです。私の場合は、午後Ⅰ試験の問題でもこの原稿用紙を使って勉強しました。

・示現塾(http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/)


 「論述の対象とした情報システムの概要」のサンプルフォームもダウンロードできるので、こちらも印刷して事前に練習しておくことをお勧めします。

 テキスト学習については以上ですが、より合格を確実にし、第三者からの客観的なフィードバックを得るという意味では、論文添削サービスの利用もお勧めです。以下、評価が高いものをご紹介します。

・株式会社エムズネット | 論文添削サービス ITサービスマネージャ試験

3回添削コース、10,000円
https://www.msnet.club/blank-n5xsf
 ITのプロ46代表の三好康之先生に直接論文を添削して貰えます。

・アイテック 2017 ITサービスマネージャ 論文対策コース(模試付・模試なし)
添削2回、税込み16,200円
https://www.itec.co.jp/store/products/detail.php?product_id=3371
 合格論文テキストの作成元による添削サービスでこちらも、人気があります。

 論文添削サービスは申込時期、定員などがあるので早めの申込みをお勧めします。値段以上に得るものは大きいです。

 特に、受験者が他の高度試験に複数合格していたり、実務経験が豊富だったりした場合などに陥りがちな問題として、自分自身で解決しやすい事例を考えついて、それについて安易な解決策を書いて満足してしまい、結果的に出題意図やITサービスマネージャに求められる行動力・決断力を示すレベルの論述が行えないという危険なループから、脱出するには添削サービスはかなり有効です。

 また、論文練習はとにかく一本書き上げるハードルが高いので、お金を先に払ってしまうことで、それを無駄にしない為に、2回、3回と論文を書いて提出せざるを得ない状況に自分を追い込むという効果も期待できます。せめて、最初に受験する論文試験だけでも添削サービスを利用してみることをお勧めします。

 最後に、私の場合の体験をお話しすると、試験本番まで2200字以上の文字数の論文を2時間以内で仕上げることはできませんでした。ただし、本番ではかなり集中できたので、結果的に2400字程度の論文を書き上げることができました。その為、もし直前まで論文を書き上げる自信が持てない場合でも、是非それまでの自分の努力を無駄にしない為に、試験を受けに行ってみることが大事だと思います。そして、無事ITサービスマネージャ試験に合格したら、是非次の回も他の論文区分を受験してみると、効率的に勉強を進めることが出来ると考えています。

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令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験(NW)に最速合格するお勧め勉強方法・テキスト

はじめに
 現在のIT環境は、ネットワークなしでは考えられないシステムで溢れています。インターネットはもちろん、職場でのクライアントPC作業においても、各種業務用のサーバやWebサーバ、ファイルサーバ、ネットワークプリンタなど、LANでつながれたシステムを利用しています。そういった状況の中で、ネットワークについての専門的な知識を持った技術者が求められています。また、開発の現場に目を移しても、Webアプリケーションの開発の増加など、プログラミングについての知識だけでなく、ネットワークの知識も求められる機会が増えています。

 ネットワークスペシャリスト試験は、そういったネットワークの専門的知識を証明するための試験区分です。高度レベルの試験では、情報処理安全確保支援士試験(旧情報セキュリティスペシャリスト試験)と内容的に近い部分も多く、どちらかを取得したら、続けて、もう一方の試験にも挑戦することをお勧めします。

 この記事では、私自身が、平成28年秋期試験でネットワークスペシャリスト試験に合格した時の体験を踏まえて、令和元年度秋期のネットワークスペシャリスト試験合格を目指した勉強方法とお勧め参考書をご紹介したいと思います。


1.試験の概要
(1)試験日
 ネットワークスペシャリスト試験は、年一回、毎年10月に行われる秋期試験で実施されます。秋試験の実施時期は、結構雨が降ったり、天候不順な日が多いので、そういった寒さ、暑さ対策もしっかりとして会場に向かうことをお勧めします。年一回の試験なので、しっかりと準備を行い、万全な体調で一発合格を狙いたいところです。

 令和元年度秋期試験の申込はインターネットの場合、7月11日(木)~8月14日(水)18時、郵送の場合、7月11日(木)~8月8日(木)消印有効となっています。申込みを検討する方は、意外と締め切りが早いので、早めの申込を勧めます。ぎりぎりに申し込むと、申込地からかなり遠い会場で受験することになる場合もあります。

(2)出題形式
 試験は、4肢択一問題30問からなる午前Ⅰ試験(50分)と、4肢択一問題25問からなる午前Ⅱ試験(40分)、長文問題3問から2問を選択して解答する記述式の午後Ⅰ試験(90分)、長文問題2問から1問を選択して解答する記述式の午後Ⅱ試験(120分)の4つの試験を1日で受験します。

 午前Ⅰ試験は、高度試験共通の問題であり、免除制度があります。免除条件は過去2年間に、以下の試験に合格していることです。
・応用情報技術者試験に合格していること
・他の高度試験の合格に合格していること
・高度試験の午前Ⅰ試験において、60点以上を得点していること
 午前Ⅰ試験の内容としては、同一開催回の応用情報技術者試験の午前問題80問から30問を抽出して出題されます。

 午前Ⅱ試験は、その試験区分の専門知識からの出題比率が高く、ネットワークに関するレベル4相当の問題とそれ以外の分野のレベル3相当(応用情報レベル)の問題が出題されます。

 午後Ⅰ試験は、長文問題3問から2問を選択して解答します。これは午後Ⅱ試験にも共通することですが、午後問題ではオーソドックスなネットワークの知識を問う問題と、最近普及しつつある新しいプロトコルなどについて、技術的な応用力を問う問題が、組み合わせて出題される傾向にあります。ただし、あまり一般的でない技術やプロトコルが登場する問題では、その技術・プロトコルについての前提知識がなくても、正答できるように、詳細な仕様の説明がなされています。

 午後Ⅱ試験は、長文問題2問から1問を選択して解答します。午後Ⅰとの違いは試験問題が長くなっており、その中で4つ程度の中問を解く形式となっていることです。問題文を最初から読み進め、中問ごとに問題を解きながら、読み進める方法が適しています。

全ての試験を受けると午前1時間30分、午後3時間30分の長丁場となるので、胃腸薬や昼食の準備はしておいた方が良いです。また、午前Ⅰの免除制度も積極的に活用したいところです。

 応用情報に比べて、午後試験の難易度が高くなり、30字から50時程度で記述する問題も多くなります。その為、午後試験の対策の中で、解答例に近い解答を導き出す練習をしっかりとしておくことが必要になってきます。また、午後Ⅰ試験では大問1問あたりの問題数が少なく、配点が高い問題が多いため、それらの問題を確実に得点できるかどうかが重要になります。

 既にご紹介した情報処理安全確保支援士試験との違いは、情確士の方が、文章を読む力が求められ、解答の表現についてもテクニックが必要になるのに対し、ネットワークスペシャリスト試験は、TCP/IPの基礎知識を応用して、問題文を分析した結果を記述する解答が多いという点です。どちらを先に受けるかは、試しに過去問を受けてみてから決めるのが良いと思います。

(3)合格基準、合格率
 合格基準は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの全ての試験で6割以上の得点となっています。また、午前Ⅰ試験での得点が6割に満たない場合は、以降の試験の採点が行われず、午前Ⅱ、午後Ⅰも同様となっています。応用情報以降の試験は、午後が記述式となっており、機械採点が行えないため、採点者の負担を減らし、人件費削減のために、この方法がとられていると考えられます。

 記述式問題の部分点があるかどうかは微妙なところですが、知識問題はほぼ解答例のみ正解、文章で答える問題は、答えの方向性が正しければ少し加点があるように感じています。

2.勉強方法及びお勧め参考書
 勉強方法としては、時間があれば試験に関わる入門書の勉強を行ってから、テキストによる試験の全体的な知識学習を行い、午前試験・午後試験の過去問学習を実施する方が良いと考えています。

(1)勉強時間の目安
勉強時間は、4ヶ月300時間程度と考えています。ただし、既に応用情報試験に合格し、午前Ⅰ試験の免除が受けられる場合です。ネットワークスペシャリスト試験を、いきなり受験する場合は、午前Ⅰ試験の対策を行う必要がある為、プラス200時間程度、トータルで半年程度はかかると考えています。

(2)ネットワークの入門書を読む
 午前Ⅰ試験から受験する場合は、そちらの学習に集中した方が良いですが、時間があれば、ネットワークについての入門書を読むことをお勧めします。私がこのプロセスを大切にしたい理由としては、資格取得を通して得た知識を実務で役立つものにしたいと考えており、その為には少し実務よりの本を読んだ方が良いと考えているからです。

 特に、情報処理試験全体に言えることですが、特定ベンダの製品に依存しない試験という性質上、特定の製品を使って行う実務・実技レベルの知識は別に勉強する必要があります。言い方を変えると、上流SIベンダや官公庁の情報担当者向けに作られた試験という性格も強い気がします。
 
 以下、お勧めの入門書です。ただし、他に色々なネットワークに関する書籍が出版されているので、自分の興味に合わせて選んだ方が良いです。

・網野 衛二 (著)『[改訂新版] 3分間ネットワーク基礎講座』技術評論社

 専門学校でネットワークを教える網野先生が、博士とネット君の対話という形式で、ネットワークについての基礎知識を教える人気Webサイトを書籍化した本です。ちなみに本家の3分間ネットワーキングは以下のサイトにて、無料で読むことができます。

・3 Minutes Networking(http://www5e.biglobe.ne.jp/%257Eaji/3min/)

 その名の通り、1つの技術項目について、3分間程度で学習できるようになっていて、隙間時間にも気軽に学習ができます。このサイトは、ネットワークスペシャリスト試験の対策以外でも、シスコのスイッチに関する認定資格であるCCNAやCCNPの勉強をする上でも役立ちました。より高度な内容を扱った、30 Minutes Networkingというコーナーもあるので、余力のある人はこちらも一通り勉強することをお勧めします。

・網野 衛二 (著)『〔改訂新版〕 3分間ルーティング基礎講座』技術評論社

 こちらは、同じ著者によるルーティングの入門書です。ネットワークでは、どの経路を選択するかをあらかじめ、設定しておく静的ルーティングとRIP、OSPF、EIGRIPなどのルーティングプロトコルを使用して動的にルーティング行う方法があり、ネットワークスペシャリスト試験でもよく出題されるテーマです。この本を読むとルーティングの基礎を学習することが出来ます。ちなみに、EIGRIPはシスコ独自プロトコルであるため、ネットワークスペシャリスト試験では出題されません。その他では、同一の組織内でのネットワークに使われるインテリアネットワークプロトコルと他組織間のネットワークで使われるエクステリアネットワークプロトコルの違いなどについても解説されている為、一読をお勧めします。

・竹下 隆史・他(著)『マスタリングTCP/IP 入門編 第5版』オーム社

 現在のネットワークの中心的なプロトコル群であるTCP/IPの入門書です。何度も改訂・再版されており、ネットワークエンジニアの多くは必ず読むと言われるほどの名著です。この本では、OSI参照モデルに基づき、物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層の代表的なプロトコルについても一通り解説されている為、ネットワークスペシャリスト試験用の対策テキストを読み進める基礎知識を得る為に是非、読んでみることをお勧めします。

 入門書については以上ですが、午後Ⅰ、午後Ⅱ試験の解答力を飛躍的に高めてくれて、ネットワークの設計にこれから携わるエンジニアにもお勧めしたりテキストとして、以下のテキストをご紹介します。

 この二冊については、午後試験の勉強と並行して読み進めましたが、本試験突破にも非常に役立ちました。

・みやた ひろし (著)『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門』SBクリエイティブ

 ネットワーク設計について、どのように考えたら良いのか、最適な設計の方針についての解説が豊富です。ネットワークスペシャリスト試験では、少し複雑なネットワーク構成が出題されることも多いので、そういったネットワークを理解するために必要な知識や考え方を学ぶ事ができます。

・みやた ひろし (著)『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク・デザインパターン 実務で使えるネットワーク構成の最適解27』SBクリエイティブ

 こちらは上記の本の事例集といった感じの本ですが、ざまざまなネットワーク構成について学ぶことができるので、知識の幅が広がります。

・谷口 功 (著)『図で考えるから見えてくる。ネットワーク仮想化とSDN/OpenFlowのしくみ』ソシム

 SDNとはSoftware-Defined Networkingの略で、それまでのネットワーク機器、個々の性能や機能に依存したネットワークを、より柔軟にするために、ソフトウェアによって仮想的なネットワークを構築する仕組みとして注目されています。午後試験では近年このSDNや仮想化をテーマにした問題が増えてきているので、余力があれば是非、一読をお勧めしたい入門書です。

・雑誌 日経ネットワーク

 ネットワーク技術者に購読者が多い専門誌です。ネットワーク技術についての様々な導入事例・入門的な記事も多いので勉強になります。連載ものは大体1年周期ぐらいで同じような内容を扱うので、とりあえず1年分通読してみることをお勧めします。近所の図書館でも置いているところがあるかもしれません。

・ネスペイージス(http://www.infraexpert.com/info/netspecial1.html)
 ネットワークエンジニアとして働く作者が、ネットワークスペシャリスト試験合格に必要な知識を解説したサイトです。過去問で納得できなかった部分について、目から鱗が落ちるような説明がいくつもあり、発見の多いサイトです。ネットワークエンジニアとしてのキャリアプラン、転職についても紹介されているので、そちらも参考になると思います。

 色々な入門書をご紹介しましたが、全てを通読するというよりは、試験勉強の中で分からなかった技術について調べたり、興味をもったページだけを読んだりといった読み方をした本もあるため、あくまでも事前学習、補足学習用として使用します。

(3)テキストによる全体的な知識学習

 事前学習が終わったら、ネットワークスペシャリスト試験の全体的な内容を扱ったテキスト学習を行います。何種類か出版されているので、自分が読んでみてわかりやすいものを一冊選びます。私が実際に使って良かったものは以下の通りです。

・Gene (著),‎ 浜崎 寛士 (著),‎他著『3週間完全マスター ネットワークスペシャリスト 2015年版』日経BP社

 ネットワークスペシャリスト試験のプロというよりは、シスコのネットワーク認定資格の最上位CCIEの取得者として有名な著者たちによるテキストです。物理層などの下位レイヤーから、ネットワーク層、トランスポート層、アプリケーション層といった上位レイヤーに向かって順序立てて、思考していくプロセスが身に付きます。私はまずこのテキストを学習しました。

・ICTワークショップ (著)『情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト 2019年版』翔泳社

 ネットワークスペシャリスト試験の全体にわたった学習が行えるテキストです。午前試験問題だけでなく、午後試験問題も多く解説されているので、後述する『専門知識+午後試験の重点対策』に含まれない問題も学習出来ます。

・岡嶋 裕史 (著)『01年 ネットワークスペシャリスト合格教本』技術評論社

 ネットワークの基礎知識から、試験全体について解説されています。もし、事前学習で取り上げた入門書などを使用しない場合は、このテキストか、以下のテキストが、基本的な部分からネットワークの仕組みを解説しており、お勧めです。

・瀬戸美月 (著)『徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書 2019年度』インプレス

 ネットワークの基本的な知識からわかりやすく勉強できるテキストです。私の場合は、ネットワークスペシャリスト試験の前に受験した情報セキュリティスペシャリスト試験のネットワーク知識の勉強用として購入しました。本記事の趣旨とは外れますが、情報処理安全確保支援士試験の勉強をしていて伸び悩んだ場合は、これらのネットワークスペシャリスト試験のテキストについても、知識部分のみ勉強すると驚くほど得点が伸びるのでお勧めです。

(4)午前Ⅰ試験の対策
 午後Ⅰ試験は、応用情報の午前試験を抜粋した問題の為、その過去問学習がそのまま対策になります。過去問からの同一問題の出題率も高いです。ただし、範囲が情報技術全般にわたる為、知識ゼロから学習する場合、かなりの時間(200時間程度)を必要とします。可能であれば、ITパスポート、基本情報、応用情報とステップアップして、免除を狙いたいところです。お勧めは以下のサイトです。

・応用情報技術者試験ドットコム(http://www.ap-siken.com/)の過去問道場

 平成21年~29年の春・秋試験問題を解説つきで学習することが出来ます。具体的な学習方法としては、1回分の問題を解説もよく読みながら解き、直後にさらに2回解きます。この学習方法の意味は、とにかく問題を記憶に定着させるためです。理想的には、各回を3回ずつ解く方法で、全年度の問題を解き、その後は、全体を通しで時間が許すかぎり、周回していきます。再出題の問題も多いので、周回が増えれば増えるほど、かかる時間も少なくなっていきます。

 上記サイトの問題が難しいと感じる場合は、以下のテキストでの知識学習もお勧めします。

・松原 敬二 (著)『情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2019年版』翔泳社

 午前Ⅰと午前Ⅱの両方の対策が行えるように工夫されており、頻出問題を多く取り上げています。このテキストを仕上げてから、過去問学習に入るとスムーズに学習が行えると思います。

 高度共通の午前Ⅰ試験の注意点として、問題数が30問と少なく、18問以上の正答が必要となる為、1問ごとの配点が応用情報午前より大きいため、しっかりとした学習が必要です。出来れば、9割以上の得点を狙いたいところです。

(5)午前Ⅱ試験の対策
 午前Ⅱ試験の過去問対策としては、以下のサイトをお勧めします。午前Ⅱも過去問からの同一問題の出題が多いため、平成21年~平成30年までの全ての問題を解くことをお勧めします。

・ネットワークスペシャリストドットコム(http://www.nw-siken.com/)の過去問道場

 具体的な学習方法としては、1回分の問題を解説もよく読みながら解き、直後にさらに2回解きます。この学習方法の意味は、とにかく問題を記憶に定着させるためです。理想的には、各回を3回ずつ解く方法で、全年度の問題を解き、その後は、全体を通しで時間が許すかぎり、周回していきます。再出題の問題も多いので、周回が増えれば増えるほど、かかる時間も少なくなっていきます。

 午前Ⅱ試験は、午後Ⅰ、午後Ⅱ試験で必要となる基礎的な知識も多く出題されるので、ここで登場した主要な用語については、午後で記述式の知識問題として出題された場合も対応できるようにしっかりと暗記しておく必要があります。逆に言うと、午後試験の過去問を解く練習をすると、必然的に午前Ⅱの得点が上がっていきます。

 注意点としては、午前Ⅰと同じく、問題数が25問と少なく、1問の配点が4点と大きいため、正答率9割以上を目指して学習を行います。

余談ではありますが、午前試験の得点と午後試験の得点には相関関係があると考えています。午前Ⅱで9割以上の得点が出来れば、午後Ⅰ試験で8割、午後Ⅱ試験で7割は得点できる実力があると思います。午前Ⅱがぎりぎりで、午後から急に得点が上がるという方はあまりいないので、基礎固めとしてしっかりと対策した方が良いです。ただし、午前Ⅰに関しては範囲が全体的なので、ここがぎりぎりでも、他が高得点という方は結構います。それだけ、下位試験を受けないで、いきなり高度試験を受験するのが難しいということでもあると思います。

(6)午後Ⅰ試験の対策
 ネットワークスペシャリスト試験の午後Ⅰ問題は、3つの問題から2つの問題を選択して、解答します。選択問題は、解答する問題を解答用紙にマークする必要があるので、必ず問題選択時にマークします。結構マーク漏れで不合格となった人の話をきくので要注意です。ちなみに、マークしないと問1、問2を選択しているという扱いで採点されます。

お勧めのテキストは以下の通りです。

・長谷 和幸 (著)『2019 ネットワークスペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策』アイテック

 私の場合、午後試験対策として、まずこのテキストを一冊、実際に時間を測りながら、手で書いて勉強しています。自分で考えて、答えを導き出し、解答例との違いを比べることで、正答に近い答えを導き出すプロセスを体得していくことが出来ます。このテキストを一冊仕上げるとかなり合格点に近い得点が取れるようになると思います。

・左門 至峰 (著),‎ 平田 賀一 (著)『ネスペ 29 魂 -ネットワークスペシャリストの最も詳しい過去問解説』技術評論社

 『ネスぺ』シリーズとして知られる情報処理安全確保支援士の対策でもご紹介した左門至峰先生が中心となって執筆している過去問テキストです。過去問1回分を1冊で解説するスタイルをとっており、解答だけでなく問題文そのものについても、徹底した解説がされているので、『午後試験の重点対策』を仕上げた後、何冊か入手して解くことで、より解答の精度が上がります。

・村山 直紀 (著)『ポケットスタディ ネットワークスペシャリスト [第2版]』秀和システム

 その名の通り、コンパクトなサイズで持ち運びにも便利なテキストです。情報セキュリティスペシャリスト試験の受験時に使用して、非常に役立ったので、購入しました。午後試験でよく出題される問題と解答例をまとめた「即効サプリ」は、ネットワークスペシャリスト試験でも役立ちました。また、ネットワークスペシャリスト試験の場合、物理層のLANの規格や無線LANの規格名などが知識問題として出題されることが多く、このテキストの該当箇所を試験直前に見直すと得点できる問題が増えます。

(7)午後Ⅱ試験の対策
 基本的な勉強方法・テキストは、すでに(6)でご紹介した内容に含まれているので、ここでは、午後Ⅱ試験に特有の対策だけを紹介します。

 午後Ⅱ試験は、2問のうち1問を選択して解答します。その為、問題選択が重要になってきます。試験が開始したらまず、2つの問題をざっと眺めてみます。扱っている内容、知識問題の内容、解けそうな問題の多さなどを基準に、どちらの問題を解くか決めます。この際、解答用紙の記入欄がどのような形式かも参考になります。解答用紙は、試験開始前に配布されるので、この時に、どんな問題か予想しておくと、問題選択に役立ちます。注意点としては、次に説明するように、午後Ⅱ試験は、複数の中問を解く形式となっているため、問題文の出だしが自分の苦手分野でも、後半に得点できる問題が固まっていることもあるため、設問を確認してから、選択した方が良いです。他の試験にも言えることですが、情報処理試験は、先入観をどれだけ抑えて、試験に集中できるかが、合否をわける局面であることが本当に多い試験です。

 これは午後Ⅰ試験にも言えることですが、午後Ⅱ試験は問題本文の中に、[ ]で囲んだ標題がついており、この標題ごとに、対応する設問が用意されています。その為、問題文を読んで、該当する設問が解ける部分まで読み進んだら、その範囲の解答を記述してから、先に進むように解いていくと楽です。

 ネットワークスペシャリスト試験は、複雑なネットワーク図が出題されることも多いので、問題文を読んでいく中で、その文章が図のどの部分について説明しているのかをしっかりと意識しながら読み進めることが大事です。また、通信の経路順、上手く通信が行えないといった状況について分析する問題では、TCP/IPの基礎知識をもとに、物理層から上位に向かって順繰りに思考することが大事になってきます。

 最後に、繰り返しになりますが、ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理安全確保支援士試験の範囲と重なる部分が多い試験ですので、連続して合格を狙うと効率よく勉強を進めることができます。また、ネットワークスペシャリスト試験に合格したら、シスコの認定資格や他のネットワークベンダの資格試験などを受験するとより実務に役立つ力を身に付けることができると思いますので、そちらもご検討下さい。この試験は、とにかく覚えなければいけない知識が多いので、最初は大変だと思いますが、楽しくなってくると本当に楽しい世界でもあるので、是非楽しんで学習を進めて戴けたらと思っています。

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令和元年度秋期 情報処理安全確保支援士試験(SC)に最速合格するお勧め勉強方法・テキスト

はじめに
  サイバー犯罪が高度化し、企業の情報漏えいによる社会的リスクが高まる現在、情報セキュリティに関する専門的な知識をもった人材が求められる機会も多くなってきました。

 IPAの「情報セキュリティ人材の育成に関する基礎調査」によると国内の従業員100人以上の企業において情報セキュリティに従事する技術者は約23万人であり、そのうち14万人は、情報セキュリティに関する教育トレーニングの必要があるとのことです。そして、新たな人材として2.2万人が不足している状況です。

 情報処理安全確保支援士は、このような状況に対処する意味もあり、高度試験区分の情報セキュリティスペシャリスト試験を独立させ、定期的な実技を伴う研修受講を必要とする更新制の資格として、平成29年春期からスタートしました。

 このような経緯がある為、情報処理安全確保支援士の取得の為には、旧情報セキュリティスペシャリスト試験合格と同等の勉強が必要となります

 私自身は平成28年の春期に情報セキュリティスペシャリスト試験に合格しており、その時の経験も踏まえて、令和元年度秋期の情報処理安全確保支援士試験合格を目指す方のために、勉強方法、お勧め参考書をまとめておきたいと思います。平成最後の情報処理技術者試験で一人でも多くの方が合格できるようお話していきます。


1.試験の概要
(1)試験日
 4月(春期)、10月(秋期)の年二回あります。高度試験区分の中では唯一、春と秋両方に試験が開催される為、応用情報合格後に最初に受ける試験区分としてお勧めです。また、全ての試験区分で情報セキュリティに関する問題が出題されるため、最初に情報セキュリティを勉強しておくと、他の試験でも応用が効きます。情確士で出題されるレベル4問題が解ければ、他試験区分のレベル3問題は簡単に感じるはずです。

 令和元年度秋期試験の申込はインターネットの場合、7月11日(木)~8月14日(水)18時、郵送の場合、7月11日(木)~8月8日(木)消印有効となっています。申込みを検討する方は、意外と締め切りが早いので、早めの申込を勧めます。ぎりぎりに申し込むと、申込地からかなり遠い会場で受験することになる場合もあります。

(2)出題形式
 試験は、4肢択一問題30問からなる午前Ⅰ試験(50分)と、4肢択一問題25問からなる午前Ⅱ試験(40分)、長文問題3問から2問を選択して解答する記述式の午後Ⅰ試験(90分)、長文問題2問から1問を選択して解答する記述式の午後Ⅱ試験(120分)の4つの試験を1日で受験します。

 午前Ⅰ試験は、高度試験共通の問題であり、免除制度があります。免除条件は過去2年間に、以下の試験に合格していることです。

・応用情報技術者試験に合格していること
・他の高度試験の合格に合格していること
・高度試験の午前Ⅰ試験において、60点以上を得点していること

 午前Ⅰ試験の内容としては、同一開催回の応用情報技術者試験の午前問題80問から30問を抽出して出題されます。

 午前Ⅱ試験は、その試験区分の専門知識からの出題比率が高く、情報セキュリティに関するレベル4相当の問題とそれ以外の分野のレベル3相当(応用情報レベル)の問題が出題されます。

 午後Ⅰ試験は、長文問題3問から2問を選択して解答します。ここ数年の傾向として、3問のうち1問はWebアプリケーション開発やセキュアプログラミング(JavaScript)に関する問題が出題される為、この開発系の問題を選ぶか、選ばないかで事前の学習方法が変わってきます。また、午後Ⅰ試験は90分と時間が短いので、1問45分以内で解答できるように事前に練習しておきます。

 午後Ⅱ試験は、長文問題2問から1問を選択して解答します。午後Ⅰとの違いは試験問題が長くなっており、その中で4つ程度の中問を解く形式となっていることです。問題文を最初から読み進め、中問ごとに問題を解きながら、読み進める方法が適しています。

全ての試験を受けると午前1時間30分、午後3時間30分の長丁場となるので、胃腸薬や昼食の準備はしておいた方が良いです。また、午前Ⅰの免除制度も積極的に活用したいところです。

 応用情報に比べて、午後試験の難易度が高くなり、30字から50時程度で記述する問題も多くなります。その為、午後試験の対策の中で、解答例に近い解答を導き出す練習をしっかりとしておくことが必要になってきます。また、午後Ⅰ試験では大問1問あたりの問題数が少なく、配点が高い問題が多いため、それらの問題を確実に得点できるかどうかが重要になります。

(3)合格基準、合格率
 合格基準は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの全ての試験で6割以上の得点となっています。また、午前Ⅰ試験での得点が6割に満たない場合は、以降の試験の採点が行われず、午前Ⅱ、午後Ⅰも同様となっています。応用情報以降の試験は、午後が記述式となっており、機械採点が行えないため、採点者の負担を減らし、人件費削減のために、この方法がとられていると考えられます。

 合格率は、16.7%となっています。高度試験区分レベルの試験では一番合格者が多いですが、受験者の多くが応用情報技術者試験合格レベルであるため、全体的な難易度は非常に高いです。国内で実施されている情報セキュリティに関する資格試験の中では、最難関の試験です。

 記述式問題の部分点があるかどうかは微妙なところですが、知識問題はほぼ解答例のみ正解、文章で答える問題は、答えの方向性が正しければ少し加点があるように感じています。

2.勉強方法及びお勧め参考書
 勉強方法としては、時間があれば試験に関わる入門書の勉強を行ってから、テキストによる試験の全体的な知識学習を行い、午前試験・午後試験の過去問学習を実施する方が良いと考えています。

(1)勉強時間の目安
勉強時間は、4ヶ月300時間程度と考えています。ただし、既に応用情報試験に合格し、午前Ⅰ試験の免除が受けられる場合です。情確士を、いきなり受験する場合は、午前Ⅰ試験の対策を行う必要がある為、プラス200時間程度、トータルで半年程度はかかると考えています。

(2)情報セキュリティの入門書を読む
 午前Ⅰ試験から受験する場合は、そちらの学習に集中した方が良いですが、時間があれば、情報セキュリティについての入門書を読むことをお勧めします。私がこのプロセスを大切にしたい理由としては、資格取得を通して得た知識を実務で役立つものにしたいと考えており、その為には少し実務よりの本を読んだ方が良いと考えているからです。

 特に、情報処理試験全体に言えることですが、特定ベンダの製品に依存しない試験という性質上、特定の製品を使って行う実務・実技レベルの知識は別に勉強する必要があります。言い方を変えると、上流SIベンダや官公庁の情報担当者向けに作られた試験という性格も強い気がします。
 
 以下、お勧めの入門書です。ただし、他に色々な情報セキュリティに関する書籍が出版されているので、自分の興味に合わせて選んだ方が良いです。

情報セキュリティ全般
・NISC内閣サイバーセキュリティセンターの「情報セキュリティハンドブック」
http://www.nisc.go.jp/security-site/handbook/index.html)
 内閣府の情報セキュリティ組織であるNISCがまとめた情報セキュリティのハンドブックです。情報セキュリティの基礎的な知識を、日常的な内容を中心に扱っているので、最初の一冊にお勧めです。情報セキュリティマネジメント試験の受験者にもお勧めしたい内容になっています。

・齋藤 孝道 (著)『マスタリングTCP/IP 情報セキュリティ編』オーム社


 ネットワークの基礎的な仕組みについて解説したマスタリングTCP/IPシリーズの情報セキュリティ編です。現在の情報セキュリティ問題は、ネットワークと関連したものが多い為、本書を読むとネットワークセキュリティを中心に、情報セキュリティの基礎的な内容を学習することができます。かなり全般的な内容を扱っているので、これ一冊を読むだけで、情確士試験の全体で得点が大幅に上がると思います。

暗号技術
・結城 浩 (著)『暗号技術入門 第3版』SBクリエイティブ

 数学の入門書などでおなじみの著者による暗号技術の入門書です。秘密鍵暗号、共通鍵暗号、電子署名、一方向ハッシュ関数など、情確士受験に必須となる暗号技術について基本から理解できます。PGPやビットコインなども扱っているので、情報セキュリティの時事的な問題が出題された場合にも対応できます。計算機能力の向上や脆弱性の発見によって、それまで安全とされてきた暗号技術が安全でなくなる暗号形式の危殆化(compromise)の問題などは、頻出なので参考になると思います。

・川本 安武 (著)『OpenSSH[実践]入門』技術評論社

 OpenSSHの入門書。暗号や認証技術を使った、遠隔地のコンピュータに安全にリモート接続するソフトウェアの入門書です。情確士は、情報セキュリティの専門家としての資格ですが、ネットワークやサーバ管理に携わっている人には、この本をお勧めします。実際に手を動かして、システムのセキュリティについて学習できます。

最新情報(時事情報)の収集
 情報セキュリティは、日々変化の激しい領域なので、試験に時事的な問題が出題されることが多いです。以下のIPA、JPCERT CCのサイトは定期的にチェツクしておくことをお勧めします。

・IPA情報処理推進機構のセキュリティページ(https://www.ipa.go.jp/security/index.html)
 試験の実施母体であり、ここで得られる情報セキュリティに関する情報は、業務を安全に行う上でも大切なものばかりなので、定期的にチェックしておきたいところです。具体的には、毎年被害の大きかった情報セキュリティ脅威をまとめた「情報セキュリティ10大脅威」やユーザ側の日々の対策をまとめた「日常における情報セキュリティ対策」などを読んでみるとよいと思います。

・JPCERTコーディネーションセンター(https://www.jpcert.or.jp/)
情報セキュリティインシデントに対して、対処を行う組織CSIRTの大本的な組織です。IPAとも協力関係にあり、脆弱性情報、セキュリティ対策についてのドキュメントも豊富です。

(3)テキストによる全体的な知識学習
 事前学習が終わったら、情報処理安全確保支援士試験の全体的な内容を扱ったテキスト学習を行います。何種類か出版されているので、自分が読んでみてわかりやすいものを一冊選びます。私が実際に使って良かったものは以下の通りです。

・上原 孝之 (著)『情報処理教科書 情報処理安全確保支援士 2019年版』翔泳社

 情確士合格に必要な知識を一通り学習できます。特にバッファーオーバーフロー攻撃やクロスサイトスクリプティング、コマンドインジェクション攻撃といった、コンピュータの仕組みを悪用した手口についての解説がしっかりしているので、基本情報、応用情報で学習した内容の応用編として、知識がすんなりと入ってきます。

・瀬戸美月(著),齊藤健一(著)『徹底攻略 情報処理安全確保支援士教科書』インプレス

 こちらも、全体的な知識学習を行うテキストとしてお勧めです。翔泳社のものよりも、基礎的な内容をしっかりと解説しているので、事前に入門書などを一切読んでいない場合は、こちらの方が良いかもしれません。ただし、午後Ⅰ試験でプログラミングを解く場合は、翔泳社の方が良いかもしれません。

(4)午前Ⅰ試験の対策
 午後Ⅰ試験は、応用情報の午前試験を抜粋した問題の為、その過去問学習がそのまま対策になります。過去問からの同一問題の出題率も高いです。ただし、範囲が情報技術全般にわたる為、知識ゼロから学習する場合、かなりの時間(200時間程度)を必要とします。可能であれば、ITパスポート、基本情報、応用情報とステップアップして、免除を狙いたいところです。お勧めは以下のサイトです。

・応用情報技術者試験ドットコム(http://www.ap-siken.com/)の過去問道場

 平成21年~29年の春・秋試験問題を解説つきで学習することが出来ます。具体的な学習方法としては、1回分の問題を解説もよく読みながら解き、直後にさらに2回解きます。この学習方法の意味は、とにかく問題を記憶に定着させるためです。理想的には、各回を3回ずつ解く方法で、全年度の問題を解き、その後は、全体を通しで時間が許すかぎり、周回していきます。再出題の問題も多いので、周回が増えれば増えるほど、かかる時間も少なくなっていきます。

 上記サイトの問題が難しいと感じる場合は、以下のテキストでの知識学習もお勧めします。

・松原 敬二 (著)『情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2019年版』翔泳社

 午前Ⅰと午前Ⅱの両方の対策が行えるように工夫されており、頻出問題を多く取り上げています。このテキストを仕上げてから、過去問学習に入るとスムーズに学習が行えると思います。

 高度共通の午前Ⅰ試験の注意点として、問題数が30問と少なく、18問以上の正答が必要となる為、1問ごとの配点が応用情報午前より大きいため、しっかりとした学習が必要です。出来れば、9割以上の得点を狙いたいところです。

(5)午前Ⅱ試験の対策
 午前Ⅱ試験の過去問対策としては、以下のサイトをお勧めします。午前Ⅱも過去問からの同一問題の出題が多いため、最低限、5年分程度は解きます。

・情報処理安全確保支援士ドットコム(http://www.sc-siken.com/)の過去問道場

 平成21年~29年の春・秋試験問題を解説つきで学習することが出来ます。具体的な学習方法としては、1回分の問題を解説もよく読みながら解き、直後にさらに2回解きます。この学習方法の意味は、とにかく問題を記憶に定着させるためです。理想的には、各回を3回ずつ解く方法で、全年度の問題を解き、その後は、全体を通しで時間が許すかぎり、周回していきます。再出題の問題も多いので、周回が増えれば増えるほど、かかる時間も少なくなっていきます。

 午前Ⅱ試験は、午後Ⅰ、午後Ⅱ試験で必要となる基礎的な知識も多く出題されるので、ここで登場した主要な用語については、午後で記述式の知識問題として出題された場合も対応できるようにしっかりと暗記しておく必要があります。逆に言うと、午後試験の過去問を解く練習をすると、必然的に午前Ⅱの得点が上がっていきます。

 注意点としては、午前Ⅰと同じく、問題数が25問と少なく、1問の配点が4点と大きいため、正答率9割以上を目指して学習を行います。

 余談ではありますが、午前試験の得点と午後試験の得点には相関関係があると考えています。午前Ⅱで9割以上の得点が出来れば、午後Ⅰ試験で8割、午後Ⅱ試験で7割は得点できる実力があると思います。午前Ⅱがぎりぎりで、午後から急に得点が上がるという方はあまりいないので、基礎固めとしてしっかりと対策した方が良いです。ただし、午前Ⅰに関しては範囲が全体的なので、ここがぎりぎりでも、他が高得点という方は結構います。それだけ、下位試験を受けないで、いきなり高度試験を受験するのが難しいということでもあると思います。

(6)午後Ⅰ試験の対策
 情報処理安全確保支援士の午後Ⅰ問題は、3つの問題から2つの問題を選択して、解答します。選択問題は、解答する問題を解答用紙にマークする必要があるので、必ず問題選択時にマークします。結構マーク漏れで不合格となった人の話をきくので要注意です。ちなみに、マークしないと問1、問2を選択しているという扱いで採点されます。

お勧めのテキストは以下の通りです。

・三好 康之 (著)『2019 情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策 (専門分野シリーズ)』アイテック


 応用情報の『午後問題の重点対策』が非常に役立ったので、購入したテキストですが、私にとっては初めての三好先生のテキストで、正答に至るプロセスが丁寧に解説されており、勉強になりました。この本を一冊仕上げれば、午後試験の合格にかなり近づくと思います。 

使い方としては、テキストの演習問題の解答用紙がダウンロードできるので、それをダウンロードして、実際に時間を測り、記述問題は自分の手で記述しながら勉強します。この本番に近い形で問題を解くという勉強方法が、午後試験対策では特に重要だと考えています。

 自分の解答を書いてみて、解答例とどこが違うのかを考えることで、午後試験で求められる解答の書き方を身に付けることが出来ます。

・村山直紀 (著)『ポケットスタディ 情報処理安全確保支援士』秀和システム


 ハンディサイズのテキストで、コンパクトに知識がまとまっているので、移動中のすきま時間を利用した学習や試験直前、試験の合間の知識の確認用に最適です。

 午後試験対策としては、よくある解答パターンを集めた「速効サプリ」が役立ちます。情報処理安全確保支援士にはよく出題される問題のパターンがあるので、この即効サプリを丸暗記すると得点アップを狙えます。

・山崎 圭吾 他 (著)『絶対わかる情報処理安全確保支援士 2018年春版』日経BP社

 左門至峰先生の『絶対わかるセスぺ』シリーズとして出版されていたものの最新版です。現在は、執筆陣に名前が無いようなので、残念ですが、テキストの完成度の高さは、現在定評があります。

 このテキストは、最新の過去問の午後試験1回分に内容を絞り、1問1問を問題文も含め徹底的に解説しているテキストです。その為、『午後試験の重点対策』を仕上げた後に、さらに合格を確実にするための仕上げとして非常に優れています。このシリーズを最新のものから2~3冊程度入手して解いておくことをお勧めします。

Webアプリケーション、セキュアプログラミングについて
 午後Ⅰ試験には、Webアプリケーション、セキュアプログラミングについての問題が1問含まれているため、その問題を選択するかどうかは、事前に決めておいた方が良いです。対策としては、過去問学習に加え、以下のテキストがお勧めです。

・IPA セキュア・プログラミング講座
https://www.ipa.go.jp/security/awareness/vendor/programming/
 試験実施団体であるIPAのセキュアプログラミング講座です。このテキストに含まれている知識は、問題を解く上でも最低限必要となってきます。なによりも、業務で開発に携わる人は、必ず身に付けておきたい知識です。

・徳丸 浩 (著)『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 脆弱性が生まれる原理と対策の実践』SBクリエイティブ

 題名の通り、安全なWebアプリケーション開発について、体系的にまとめた名著です。現在の企業でWebアプリケーションの導入・検討は非常に多くなってきているので、是非一度学習してみることをお勧めします。

 午後Ⅰ試験の対策については、以上ですが、午後Ⅰは90分で2問の問題を解く必要があるので、とにかく時間が足りないという受験者が多いです。試験問題の選択については、先述の通り、プログラミング問題を解くか否かで、事前に決めておき、1問目の問題を解いている時に、時間が45分経過したら、機械的に2問目の解答に着手し、最後に1問目の問題で解けていない問題を解くようにします。ただし、理想的には問題練習を繰り返して、90分で3問全てを解き終えるぐらいのスピードに仕上げておくと、実際の試験では見直しに時間を使うことが出来て有利です。

(7)午後Ⅱ試験の対策
 基本的な勉強方法・テキストは、すでに(6)でご紹介した内容に含まれているので、ここでは、午後Ⅱ試験に特有の対策だけを紹介します。

 午後Ⅱ試験は、2問のうち1問を選択して解答します。その為、問題選択が重要になってきます。試験が開始したらまず、2つの問題をざっと眺めてみます。扱っている内容、知識問題の内容、解けそうな問題の多さなどを基準に、どちらの問題を解くか決めます。この際、解答用紙の記入欄がどのような形式かも参考になります。解答用紙は、試験開始前に配布されるので、この時に、どんな問題か予想しておくと、問題選択に役立ちます。注意点としては、次に説明するように、午後Ⅱ試験は、複数の中問を解く形式となっているため、問題文の出だしが自分の苦手分野でも、後半に得点できる問題が固まっていることもあるため、設問を確認してから、選択した方が良いです。他の試験にも言えることですが、情報処理試験は、先入観をどれだけ抑えて、試験に集中できるかが、合否をわける局面であることが本当に多い試験です。

 これは午後Ⅰ試験にも言えることですが、午後Ⅱ試験は問題本文の中に、[ ]で囲んだ標題がついており、この標題ごとに、対応する設問が用意されています。その為、問題文を読んで、該当する設問が解ける部分まで読み進んだら、その範囲の解答を記述してから、先に進むように解いていくと楽です。平成29年度の秋期の情報処理安全確保支援士試験午後Ⅱ試験問1「IoTシステムのセキュリティ対策」を例にすると以下のような順番です。

①問題文の最初から、[Zカメラのセキュリティ検査と対策]までを読む。
②設問1を解く。
③問題文の[カメラIF通信に対する脅威]までを読む。
④設問2を解く。
⑤問題文の[Zクラウドに対する脅威]から最後まで読む。
⑥設問3を解く。

 午後Ⅱ試験は2時間あるので、解き終えたら必ず見直しをして、ちゃんとした解答プロセスで問題を解いているかを確認します。情報処理安全確保支援士試験の試験対策としては、以上です。試験の難易度は高いですが、受験を通して得られるものは大きいので、応用情報に合格したら、期間をあけずに受験することをお勧めします。万一不合格になった場合も、連続して挑戦することをお勧めします。

 最後に、本文の中でも述べましたが、情報セキュリティとネットワークは関連が多く、情報処理安全確保支援士試験合格後に次に、合格を目指すべき試験区分としては、同じく秋期のネットワークスペシャリスト試験をお勧めします。両試験は、共通点も多いので、続けて受験すると勉強が楽です。

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令和元年度秋期 応用情報技術者試験(AP)に最速合格するお勧め勉強方法・テキスト

はじめに
 応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位に位置するITSSレベル3相当の試験です。試験範囲としては、ITパスポート、基本情報と重なる部分が多く、その発展的な内容であるため、基本情報の合格後、あまり期間をおかずに挑戦することをお勧めします。
 ここでは、基本情報から連続で、高度試験5区分(情報セキュリティスペシャリスト、ネットワークスペシャリスト、ITサービスマネージャ、プロジェクトマネージャ、システムアーキテクト)を含む、9つの試験区分に合格した私自身の経験を踏まえて、応用情報技術者試験の合格を目指す方のために、勉強方法、お勧め参考書をまとめておきたいと思います。令和元年の情報処理技術者試験で一人でも多くの方が合格できるようお話していきます。


1.試験の概要
(1)試験日
4月(春期)、10月(秋期)の年二回あります。令和元年度秋期の申込はインターネットの場合、7月11日(木)~8月14日(水)18時、郵送の場合、7月11日(木)~8月8日(木)消印有効となっています。申込みを検討する方は、意外と締め切りが早いので、早めの申込を勧めます。ぎりぎりに申し込むと、申込地からかなり遠い会場で受験することになる場合もあります。

(2)出題形式
 試験は、4肢択一問題80問からなる午前試験(150分)と、長文による記述式問題からなる午後試験(150分)からなります。基本情報と同じく、長丁場となるので、胃腸薬や昼食の準備はしておいた方が良いです。

 午後試験は、問1情報セキュリティ(配点20点)が必須問題となっており、問2~問11(経営戦略、プログラミング、システムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース、組み込みシステム開発、情報システム開発、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査)から4問(配点20点×4)を選択して解答する方式となっています。

 平成27年秋試験以降、試験方式の改定で、会計やプログラミングの問題を選ばなくても、合格することが出来るようになったため、ソフトウェア開発技術者試験時代の開発中心色が薄れ、インフラ系のエンジニアの方なども挑戦できるようになってきています。ある意味で、基本情報よりも選択の幅が広いという意味では、挑戦しやすいですが、基本情報を受けずに受験する場合は、午前問題の基礎知識の学習はかなりしっかりと行う必要があります。

 午後試験では、下位の試験ではなかった記述式の問題が初めて登場するので、しっかりと対策をする必要があります。

(3)合格基準、合格率
 合格基準は、午前、午後ともに6割以上の正答となっており、午前試験が6割に満たなかった場合は、午後試験は採点されません。合格率は、20%程度となっており、基本情報より少し少ない値となっています。ただし、受験者の多くが基本情報に既に合格している場合が多い為、受験者のレベルは高く、難易度も高いです。

2.勉強方法及びお勧め参考書
 勉強方法としては、テキストによる全体的な知識学習と午前問題、午後問題の過去問学習が中心となります。

(1)勉強時間の目安
勉強時間は、3ヶ月300時間程度と考えています。既に基本情報を取得済みの方を対象に考えているので、基礎学習部分は、基本情報の理解度が高ければ少し短く、低ければ長めに考えた方が良いです。

(2)テキストによる全体的な知識学習
 応用情報技術者試験用のテキストは種類も豊富で、自分に合ったものを選ぶのが一番ですが、テキストが簡単すぎて、試験問題を解く実力が身につかないレベルのものもある為、注意が必要です。基本情報と応用情報は、試験範囲は同じですが、難易度はかなり違うので、意外と勉強量は多いです。私が実際に購入して良いと感じたテキストは以下の通りです。

・大滝 みや子 (著),‎ 岡嶋 裕史 (著)『平成31年【春期】/01年【秋期】応用情報技術者 合格教本』技術評論社

 基本情報でもお世話になった大滝みや子先生によるテキストです。これ一冊で知識的な部分は十分ですが、情報理論に関する部分は、本試験よりも難しい範囲も含んでいる為、とにかく全体を一通り学習することを優先します。

・きたみりゅうじ (著)『キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 平成31/01年』技術評論社

 私の受験時には発売されていなかったので、試験には使用しませんでしたが、再学習に利用し非常に役立っています。高度試験の勉強を始めると、少し理解が怪しい部分については、応用情報の該当部分を学習しなおすといったことが結構あるので、そういった方にもお勧めできます。とにかくイラストが豊富で、直観的に理解できる構成になっていながら、難易度的には、ちゃんと本試験に対応できるレベルに仕上がっているので、平成30年春に応用情報を受ける方には、こちらもお勧めです。800ページを超えるボリュームですが、説明がとにかく丁寧なので、読み進むペースは早いと思います。

(3)午前試験の対策
 テキストでの知識学習が完了したら、過去問題を解き始めます。お勧めは以下のサイトです。

・応用情報技術者試験ドットコム(http://www.ap-siken.com/)の過去問道場

 平成21年~29年の春・秋試験問題を解説つきで学習することが出来ます。具体的な学習方法としては、1回分の問題を解説もよく読みながら解き、直後にさらに2回解きます。この学習方法の意味は、とにかく問題を記憶に定着させるためです。理想的には、各回を3回ずつ解く方法で、全年度の問題を解き、その後は、全体を通しで時間が許すかぎり、周回していきます。再出題の問題も多いので、周回が増えれば増えるほど、かかる時間も少なくなっていきます。

(4)午後試験の対策
 午後試験は、必須問題である情報セキュリティをしっかりと勉強するとともに、選択問題では自分の業務に関係する問題、得意な問題を選択します。ただし、試験本番では、自分の得意な分野の問題が、たまたま難易度の高い問題である可能性もあるため、勉強では全ての分野について勉強しておきます。過去問を解く前は、苦手意識のある分野でも意外と得意な分野であることに気付いたり、コツをつかめる場合もあるので、全ての分野を勉強しておきます。お勧めのテキストは以下の通りです。

・小口達夫 (著)『2019応用情報技術者午後問題の重点対策』アイテック

 ネット上での評価が非常に高く、私自身も購入して、一番役に立ったテキストです。午後試験の解答プロセスがしっかりと理解できるので、お勧めです。このテキストを学習する際は、必ず解答用紙をダウンロードして、実際に時間を図り、記述しながら進めていくことが大事です。普段手書きで文章を書き慣れていない場合は、その練習も兼ねて、必要なプロセスです。そして、解答例と自分の解答が異なる場合は、その理由を考える癖をつけていくことも重要です。

・大滝 みや子 (著)『平成30-01年度 応用情報技術者 試験によくでる問題集【午後】』技術評論社

 『午後試験の重点対策』と好みの分かれるところですが、解説のわかりやすさは、こちらも非常に優れています。重複する問題もある為、一方をまず勉強してみて、時間があればもう一方で、差分の問題を解いてみるという方法が良さそうです。

 記述式の対策としては、応用情報では(1)「ア、イ、ウ」などの選択肢を書く形式の問題、(2)名称を答えさせる知識問題、(3)問題文中の該当箇所を抜き出して、加工し記述する問題の大きく3パターンが出題されます。
 (1)(2)に関しては、テキスト学習や午前問題の勉強に登場する知識を正確に覚えていれば対処できます。(3)の勉強が、一番時間がかかりますが、解いていて非常に楽しい問題でもあるので、是非多くの問題に触れて、正解に至るプロセスを身に付けてもらいたいです。

高度試験の午後Ⅰ問題、スペシャリスト系の午後Ⅱ問題は、基本的に応用情報の問題文加工型の応用的な問題であり、異なる点は、高度では複数の記述から推論して解答を導き出さなければいけないのに対して、応用情報では一つの記述から解答を直接導き出している点だと思います。その為、応用情報の午後試験からステップアップする形で、高度試験の受験を検討することをお勧めします。

また、応用情報の合格者は、以降二年間、高度試験の午前Ⅰ問題が免除となり、自分の専門分野から出題される午前Ⅱ問題から受験すればよいので、範囲を絞って勉強に集中できるメリットもあります。

最後に、基本情報から応用情報へのステップアップはかなり大変であり、時間もかかりますが、ここをしっかりと押さえておくと、仕事においても、また高度試験に挑戦する際にも、大きなアドバンテージを得ることができるので、是非、合格を目指して頑張って戴きたいと思っています。

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