13日の金曜日はなぜ不吉なのか

 ホラー映画「13日の金曜日」がヒットしたお陰で、日本でも、十三日の金曜日には良くないことが起こるということが知られるようになった。ただ、十三日と金曜日の由来は、本来別のものである。

 金曜日は、キリスト教国では不吉な日とされている。古ローマでは、金曜日はヴィーナス(Venus)に捧げる日で、フランス語のvendredi(金曜日)はこれから来ている。北欧の国々も同様、Venusに相当するFrigg又はFreyjaの日で、それが英語のFridayのもとになっている。金曜日は、大昔には必ずしも不吉の日とは考えられてはいなかった。北欧人はこの日を週で一番幸せな日とし、また婚礼の日ともしていた。

 イギリスのことわざに「金曜日生まれの子は可愛くて愛想がいい」というのがある。ヴィーナスの日生まれだからヴィーナスにあやかるというわけか。しかし近代になって、キリスト受難の日であり、アダムとイヴが神の命にそむいて禁断の果実を食べたのも金曜日だったので、この日を不吉の日と考えるようになった。船出するのも金曜日はよくないというが、必ずしもそうとはいえないようだ。コロンブスがスペインのPalos港から船出したのが一四九九年八月三日の金曜日、最初の陸地を発見したのも十月十二日の金曜日であった。メイフラワー号(Mayfower)で巡礼始祖たち(Pigrim Fathers)が自由の天地を求めてアメリカにやってきて、プリマス・ロックに上陸したのも一六二○年十二月二十二日の金曜日だった。またアメリカ建国の父ジョージ・ワシントン(GeorgeWashington)は一七三二年二月二十二日の金曜日に生まれている。しかし十三日の金曜日には、世界的に良くない事が多く起こっていると、アメリカのカレンダー研究家ジョンソン氏(R・Johnson)はいっている。

 金曜日になると一週間働いて疲れがたまり、間違ったり事故を起こしがちだから、気をつけた方がよいだろう。十三日のはうは、特に日にちとは関係なく、十三という数字そのものが不吉だと考えられている。キリストがはりつけにされる前夜、十二使徒と最後の晩資を共にしたので、十三人で会食すれば、その中の誰かに不幸があるとか死ぬという迷信が行なわれている。それで会食などで十三人になると、その中の一人が席を退いたり、一人加えて十四人にするなど、今日でも珍しくない。フランスでは家の番地に十三をつけないし、アメリカのホテルには十三号室のないことがあるのもこの迷信からきている。

 しかしこの迷信の起源はもっと古いのかもしれな。北欧神話では最高神オーディン(Odin)のバルハラ宮殿で、神々が宴会を開いた時、十二神が招かれていたのに、破壊の神ロキー(Loki)が入ってきて十三神となり、ボールダー(Bolder)を殺したという故事がある。これが最後の晩餐の故事と一緒になって、十三を忌み嫌う迷信を根深いものにしたのかもしれない。



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