『騎士団長殺し 第1部』を読了しました。 村上春樹を読む生活 ※ネタバレ注意

 24日の発売日に購入した村上春樹の新作『騎士団長殺し』の第一部を読了しました。久しぶりに毎晩、村上春樹を読む生活を送っていますが、期待に違わず、面白いです。



 以下ネタバレになりますが、今回は、美大を卒業してから、肖像画専門の画家として、生計を立ててきた主人公が、ある日妻から離婚を切り出され、車での長い放浪の末に、友人の父親が住んでいた小田原の家で、自分の絵を描くための生活を始めるといったストーリーです。

 恋人たちとの性生活の描写がいつも以上に多く、最初は正直戸惑いましたが、村上春樹ブンブンいっているな位の感覚で楽しく読み進めています。主人公の家の近く、山の上に建つ豪華な一軒家に住む。謎の男、免色から、肖像画を依頼されたことをきっかけに、身長60センチの騎士団長の登場と、少しずつハルキワールドが全開になってきたところです。それにしても、免色さんの存在が、村上春樹も訳したフィッツジェラルドの名作『華麗なるギャッツビー』のギャツビーにとても重なるのは、私だけでしょうか。



 村上春樹といういうと、蓮見重彦の「結婚詐欺みたいな小説」という批判にもあるように、アンチも多い作家ですが、一方で私の周りには、ほとんどの作品を読破してきた熱心なファンも多い気がします。初版で2冊合わせて130万部という桁外れな発行部数もその人気を表していると思います。いろいろな評価はありますが、やはりここまで読者に読ませる小説を書ける作家というのも、少ない気がします。

 私の中での解釈ではありますが、村上作品には、何とも言えない浄化というか、癒しの作用がある気がします。昔、大きな失恋をした直後に、村上作品を読み続けていた時期があるのですが、自分の中にある葛藤や苦しみが、不思議と軽くなっていったの覚えています。少し、心理学や精神分析に親しんだ今になって思い返してみると、村上春樹の作品は、読み手自身の心を図としたときに、地として働くような作用を持っているのではないかと感じています。春樹作品の主人公は、恋愛に関しては、奔放であるものの、執着したり、相手を独占しようとしたりするいわゆるドロドロした感情からは無縁に描かれていることが多く、ファンタジー部分もどこか象徴的な力を持っています。

 その為に、春樹作品を読み進めると、自分の中の心を整理でき、すこし俯瞰的に捉えることができるような気がするのではないかと思っています。

 さて、いよいよ2冊目に入り、どんな物語が展開されるのか楽しみです。先週は外出先での読書でしたが、この土日は春樹三昧の時間が過ごせるので、最後まで読めればと思っています。

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